ミッションとは、何を実現したいのか、何のためにあるのかという、いわば組織の存在理由のことです。

消費者市民社会~誰もが、いつまでも笑顔で暮らせる社会~の実現

 環境問題をはじめとして地球にはたくさんの社会課題があり、それも世界規模で深刻な危機に直面しています。経済と社会の発展が環境に耐え切れないほどの重圧をかけているからです。非効率な生産と消費パターンが不公平な分配と相まって南北間の格差をいっそう広げています。エコロジカルフットプリントという指標から考えると、先進国以外の地域が先進国並みの消費をしようとすれば、あと4個の地球が必要になります。世界には生き延びるために必要な最低限のものすら、手に入らない人たちがたくさんいます。私たちが恵まれていることを改めて自覚し、一つひとつの消費行動を考えなおす必要があります。

 私たちは誰もが消費者です。私たちが今日身に付ける習慣は、将来の消費パターンをつくる上で重要な役割を果たします。消費者としての様々な選択が、市場や生活様式に与える影響はますます重要視されています。2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標であるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が代表するように、現代の浪費的な消費パターンを持続可能な開発と歩調を合わせたものに切り替えていく努力をしていく中で、市民のひとりひとりの行動はますます注目されています。

 消費者が、一人の地球市民として、個人の欲求を満たすだけでなく、周りの人々や将来生まれる人々の状況、内外の社会経済情勢や地球環境にまで思いを馳せた「かしこい選択」をすることで、より良い社会に近づきます。このような「かしこい選択」をする人たちが圧倒的多数になった社会のことを「消費者市民社会」といいます。

 スマセレは、様々な立場の多くの人を巻き込み、手を取り合って協力するプラットフォームとなり、自分はもちろん、社会的に弱い立場の人も含めて、世界中の、全ての、誰もが、生まれてから死ぬまで、子供や孫の世代など遠い未来のいつまでも、笑顔に暮らせる社会の実現を目指します。