特定非営利活動法人スマセレ 会長理事
田中 喜陽

 日頃より特定非営利活動法人スマセレの活動にご理解・ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

 今日、雇用・教育・福祉…、従来の社会システムが行き詰まり、少子高齢化に突入し、不安を募らせている若者はますます多くなってきています。雇用環境は劣化し、不安定な条件で働く非正規雇用は増加し所得格差や貧困が拡大しています。過酷な労働によって、うつ病や自殺に追い込まれる若者も増えています。日本が戦後、積み残して、先送りしてきたものが一気に表れてきて、そのしわ寄せが若者に全部引き寄せられています。

 スマセレはもともと兵庫県のくらしヤングクリエーターとして消費者問題に関心を持ち、活動していた学生たちが立ち上げた団体です。学生だけではなく、様々な人たちと連携することで可能性が広がることを活動を通して体感しました。

 私たちの日々の選択によって未来は創られています。昨今、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)への関心はますます増しています。SDGsを達成するためには、個人や企業・団体などの様々な選択が重要になってきます。

 今は過去にとっての未来ですから、世界や地域にある様々な社会課題を解決するためには、若者、社会人、NPO、企業など、様々な主体が手を取り合って、今を変えていかなくてはなりません。そうすることで、世界中の人たちが未来においても笑顔で暮らすことのできる社会を実現することができるのではないかと考えています。

 特定非営利活動法人スマセレは、様々な個人や企業・団体などと連携し、若者を中心とした社会ネットワークを形成したいと考えています。また、そのネットワークを活用し、消費者市民社会を目指した消費者教育の普及、そしてそれらの活動を通した若者のキャリア形成を支援し、若者のエンパワメントをもって、社会に価値を提供したいと考えております。

 引き続き、多くのみなさまと社会課題に取り組み、一緒に前に進んでいきますので、宜しくお願いいたします。

特定非営利活動法人スマセレ
会長理事 田中 喜陽

田中 喜陽 のプロフィール

(主な役職等)

特定非営利活動法人スマセレ 会長理事
一般社団法人ソーシャルデザインセンター 専務理事
一般社団法人カレッジ 施設長
一般社団法人障がい者ドローン協会 理事
消費者庁 消費者教育推進会議 委員

(詳細)

1992年7月に福岡市にて生まれる。

2005年に佐賀県佐賀市にある私立弘学館中学校に入学し、全寮制の学校だったため、親元を離れて寮生活を送った。そのまま同高校に進学し、2011年に弘学館高等学校を卒業した。

1年間の浪人生活を経て、2012年に兵庫県立大学理学部生命科学科に入学した。大学では生命科学科でスーパーコンピューターを使った分子シミュレーションによるドラッグデザイン(創薬)の研究をし、創薬における反応のシミュレーションをより正確に、速くするために分子モデルの水素位置を自動で適正に配置しなおすことができる人工知能プログラムHACSを開発した。また、薬という化学物質に人間がたよりすぎていることやジェネリック医薬品の推奨によって新薬メーカーが患者数の少ない病気の新薬開発ができなくなってきている現状などから、薬について適切な量を適正な価格で提供する社会をつくりたいという想いから、一人一人の選択の重要性を感じ、消費者教育の活動に取り組みはじめ、兵庫県立大学生協の学生委員に就任し、生協活動に取り組んだ。

2013年に兵庫県立大学生協の理事に就任し、副学生委員長として、100人規模の組織の運営をし、様々な場で消費者教育の活動を進めた。そのことがきっかけで同年、全国大学生活協同組合連合会 大阪・兵庫・和歌山ブロック学生事務局に就任し、地域の学生組織の発展に取り組んだ。消費者教育を学生の中にも浸透させていく取り組みを進め、大阪・兵庫・和歌山の大学教授や生協役職員なども巻き込んで、消費者教育推進委員会を設置し、初代事務局を担った。

消費者教育の中で、「かしこい消費者」を育成していこうと、環境・国際理解・人権・福祉・エネルギーなど様々な分野の活動を推進し、そのことがきっかけでESD(持続可能な開発のための教育)に出会い、そこから自分や社会だけでなく未来にとってもいい選択ができる消費者の育成を目指し、消費者教育に取り組むようになった。2014年には消費者教育推進委員会を中心に兵庫県から委託を受けて消費者関連のイベントを年間に20回以上プロデュースした。同年に全国大学生活協同組合連合会 理事に就任し、大阪・兵庫・和歌山ブロック学生事務局 学生委員長として、地域にある25大学にある学生組織、約800人規模の運営をした。

引き続き、消費者教育の推進をするとともに、2015年には消費者と事業者と行政のそれぞれの立場から意見交換をするイベントとして消費者・事業者・行政による100人規模のワークショップの初代実行委員長を務め、さらには大手企業5社の協力のもと、企業のCSR活動と学生への消費者教育の活動を融合した取り組みを展開した。それらの取り組みはいずれも全国初の取り組みとして注目され、霞が関の文部科学省の講堂で活動報告をするなど活動の輪を全国へと広げた。兵庫県から委託をうけてプロデュースしたイベントは年間に60回以上になった。同年大学生協阪神事業連合理事に就任した。

2016年には、国民生活センターの全国消費者フォーラムでの活動報告をするなど引き続き、全国的に消費者教育の活動を広めていき、近隣の京都府や大阪府でも同様の取り組みがはじまった。全国大学生協連 理事並びに大阪・兵庫・和歌山ブロック学生委員長・学生事務局を退任し、消費者・事業者・行政による100人規模のワークショップの2代目実行委員長を機に活動からの引退を決めていたが、車座ふるさとトークに兵庫県の代表として出席し、内閣府の大臣政務官との意見交換をしたことや、元手塚山大学のタンミッシェル先生との出会いで海外の消費者教育での若者の活動を知ったことなどにインスピレーションを受けて、これまでの人脈を生かした新しいプラットフォームづくりとして、これまで大学生協の活動で関わってきたメンバーとともに2016年に「学生団体スマセレ」を創設し、大学生協のない大学や社会人になってからの活動の受け皿となって活動を展開した。

成年年齢引き下げについて意見を求められる機会が増えて、内閣府消費者委員会や各地の弁護士会のシンポジウム等で意見陳述や講演などを行った。こういった活動の経験から兵庫県長期ビジョン審議会の委員に就任し、消費者教育を通して若者の将来が明るくなる活動を展開することで、誰もがいつまでも笑顔で暮らせる社会の実現をしていくこととした。同時にこれらの活動が若者将来のキャリア形成にも深く影響を与えると考え、キャリア教育にも尽力するようになった。初年度には学生団体スマセレにこれまで関りのなかった学生が30名ほど入会し、兵庫県からの委託をうけ、年間に10回程度のイベントを開催した。

2017年に消費者・事業者・行政による100人規模のワークショップの3代目実行委員長をし、消費者庁の消費者白書にも掲載され、また、これまでの活動が評価され、理事として活動をしていた大学生協関西北陸事業連合(もとの大学生協阪神事業連合)が東京大手町の経団連会館にて消費者志向活動表彰を受けた。消費者・事業者・行政による100人規模のワークショップは、3代連続の実行委員長だったため、これを機に一線から退いている。引き続き、企業との連携を進め、かしこい選択の幅も広げて、選挙管理委員会との選挙キャンペーンなどの活動にも取り組むようになった。兵庫県から委託をうけて開催するイベントは年間30回程度となった。

長く活動で止まっていた学業の方にも専念するようになり、将来を考えたときに学生団体スマセレのNPO法人化を目指すこととし、2018年にNPO法人スマセレを設立した。卒業後も活動を継続していくために、株式会社スマセレテック取締役に就任し、システムエンジニアとしてシステム開発事業にも取り組むようになった。

2018年に成年年齢引き下げなど伴う民法改正の参考人として国会の衆議院法務委員会に参考人招致されるなど、消費者教育においてスマセレという名前を全国各地に広めた。また、若者の就活支援をしていくために有料職業紹介事業をしている株式会社omoshiroku エグゼクティブアドバイザーに就任し、学生と経営者の交流会など消費者教育とキャリア教育の融合に取り組んだ。また、社員が辞めていく会社には社員だけでなく、会社にも問題があると考え、企業に消費者志向経営を推進していこうと2030SDGs公認ファシリテーターとして、スマセレ内にSDGsビジネスインフォを設立し、SDGsの研修事業にも取り組むようになった。SDGsを共通言語として人脈を広げながら、様々な人と関わるなかで、障がい者の就労や結婚などのキャリアに関する問題や消費者被害の問題などに直面し、障がい者支援に興味を持ち始めた。ボランティアやアルバイトという形から一般社団法人カレッジにて障がい者のIT能力の養成をしながら障がい者就労支援に携わるようになった。

2019年にはSDGs de 地方創生 公認ファシリテーターにもなった。また、少子化問題やキャリア形成の問題と深いところとして若者や障がい者の結婚支援にも取り組もうと日本仲人協会へ加盟し、スマセレ内に結婚相談所ライフアズバリューを設立した。こういった経験も活かして、SDGsのコンサルタントとして企業の事業戦略のも関り、企業自体をサステイナブルにすることにも取り組んいる。

2020年には内閣府の男女共同参画シンポジウムで講演活動をするなどキャリア教育においてもスマセレという名を全国に広めた。また、兵庫県の運営するWebメディア『すごいすと』にて未来のすごいすととして掲載された。こういった事業的な取り組みが増えるにつれて、学生の活動がしにくくなる側面もあり、事業と活動の整理をするために一般社団法人ソーシャルデザインセンターを設立した。また、障がい者就労支援についても施設長に昇格し、約30名の職員をまとめながら、約100名の障がい者の支援に取り組むようになった。これを機に株式会社スマセレテック取締役を退任した。関連法人であるNPO法人アゲインが農業をしており、SDGsの観点を導入してオーガニック農業にも取り組むようになった。そのことがきっかけで学校給食のオーガニック化を進める運動であるフーズフォーチルドレン兵庫の執行部員にも就任した。コロナ禍ではあったが兵庫県から委託をうけて開催するイベントは年間20回程度となった。

2021年には消費者庁の消費者月間のムービーに有識者枠で出演した。また、関わっている福祉施設の農業とITを融合し、社会課題の解決ができないかとドローンにも取り組みはじめた。無人航空機パイロット教育操縦士資格を取得し、一般社団法人障がい者ドローン協会の理事に就任した。現在はドローンスクールの運営などにも関わっている。2021年10月には消費者庁の消費者教育推進会議の委員に内閣総理大臣より任命された。

様々な分野に関わりながら、若者の将来が明るくなる活動を展開することで、誰もがいつまでも笑顔で暮らせる社会の実現に向けて取り組んでいる。

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